ユースホステルはドイツ発祥なのを御存知でしょうか?ドイツ語でユーゲントヘアベルゲといい、発祥の地だけあってかなり清潔だし使い勝手も良好です。まあ僕はちょっと嫌な思い出があるので程々に使っていますが。
ユースというのは若者という意味です。んなこた知ってるって?そんなことをわざわざ書くのは、今日の僕のベッドの下の段(ユースは基本二段ベッドです)が、なんとおばあさんなのでした。しかも品の良い感じの。僕はユースホステルで寝るときにきちんと上下お揃いのパジャマに着替えているひとを初めて見ました。
僕が寝る準備をしているとおばあさんはいきなり上半身をベッドから起こして言います。
「何の音かしら?」
確かに何度かドンと低い音がしていたのです。
「さあー花火かもしれないけど見えませんねぇ」
「え?」(耳が遠め)
「花火かもしれないけれど、見えま・・」
「Look! Fireworks!」
「ああ、ほんとで・・」
「Ladys and gentleman,fireworks…It’s so pretty…」
手を合わせてうっとりと花火を見ているおばあさんは、まるで古城の窓から星を眺める少女のようでした。
情景が目に浮かびましたわ。